2011.0820に、地元の企業が集まりリーダーシップ道場が開催されました。
リーダーシップ道場とは社長と社員が一緒になって楽しく学ぶ経営勉強会です。
その中では上下関係は無く、戦略会計の勉強も含まれておりお互い教え合い、学びました。
その中で今回勉強になった事は、「3人の石切工」というお話でした。
「3人の石切工」とは、ドラッカーの本の中に書かれている話です。
三人の石切り工の昔話がある。彼らは何をしているのかと聞かれたとき、
第一の男は、「これで暮らしを立てているのさ」と答えた。
第二の男は、つちで打つ手 を休めず、「国中でいちばん上手な石切りの仕事をしているのさ」と答えた。第三の男は、その目を輝かせ夢見心地で空を見あげながら「大寺院をつくっている のさ」と答えた。
第一の石切工は、生活費の為であり、仕事に対してお金目的で、それ以上の事は無いと思っている。
第二の石切工は、職人であり、目的が自分本位であり、目の前の事しか考えていない。
確かに、技術は必要だが、本来の目的を見失って自分の技術を上げる事が目的になってしまう可能性がある。
第三の石切工は、未来を創造して、自分の仕事は何なのか?が良くわかっていて、ひとつの目標に向かって仕事をしている事がわかる。
弊社は、印刷、デザイン、包装資材とやっているが、それは何のためなのか?
それはお客様の先である消費者の皆様が、安心して美味しい商品やこだわりの商品を手に入れる為ではないだろうか。
価格が安ければ何でも売れるよという人がいるかもしれない
確かに価格が安い方が魅力を感じてしまうだろうが、それは買うまでの話であり買ってからは品質の問題になる。そこにはもちろん価格と品質のバランスでお客様の満足度もあるが、やはり高いけど良い商品という方が満足度はある。
値段の意味や商品の良さをお伝えできる様な提案が弊社の仕事なのである。
西圏の中では有名な話で、靴屋の話がある。
パターン① 価格=3000円 売れる数量=10足 売上高 30,000円
パターン② 価格=2000円 売れる数量=20足 売上高 40,000円
パターン③ 価格=1000円 売れる数量=60足 売上高 60,000円
という様に価格である程度売れる見込みがわかるとすると、一番儲かるのはどのパターンか?
これは、仕入れが分からないと出ません。
仕入れ値が、1足=700円だとすると・・・
パターン① 価格=3000円 数量=10足 売上高 30,000円
仕入合計 7,000円 粗利 23,000円
パターン② 価格=2000円 売れる数量=20足 売上高 40,000円
仕入合計 14,000円 粗利 26,000円
パターン③ 価格=1000円 売れる数量=60足 売上高 60,000円
仕入合計 42,000円 粗利 18,000円
となり、バイトの子が月24,000円かかるとすると・・・
パターン① 価格=3000円 数量=10足 売上高 30,000円
仕入合計 7,000円 粗利 23,000円 固定費24,000円 ▲1,000円
パターン② 価格=2000円 売れる数量=20足 売上高 40,000円
仕入合計 14,000円 粗利 26,000円 固定費24,000円 +2,000円
パターン③ 価格=1000円 売れる数量=60足 売上高 60,000円
仕入合計 42,000円 粗利 18,000円 固定費24,000円 ▲6,000円
という事になってしまう。
値決めというのはすごく重要であり、売れる数量をシミュレーションする事も重要である。
※西圏というのは、西順一郎先生の下で勉強している仲間達の事です。
http://www.nishiken.jp/